ざらりとした感触に、息が上がる。


ぼやける意識でワトソンは思った。


今身体を辿るのは、指。
ホームズの指。
ざらざらと。


「っ。あぁもう使いものにならないな」

それに、血のにおい。

「ひぁっ、あっ…ああっ!」
「ワトソン、わかるかい?
君の中はもうこんなに濡れてる」

ぐちゃぐちゃとした音。
少しの違和感。


あぁだから、ホームズの。


「はっ!お陰でよく痛む!」

傷。
絆創膏。

「ほーむずっきずっ、んぁっ!あぁぁぁっっ!!!」
「は…ぁ…私の傷がどうかしたかい」
手当ては後だよ、と囁くホームズにワトソンは首を振る。



傷はホームズだと証明するようで。
確かにホームズと繋がっているのだと。



「うれしいっ」

喘ぎ喘ぎ告げた言葉に、ホームズの笑みが深くなる。
既にワトソンを貫いていたモノがずくりと大きくなり、激しく動き出す。


君のその手君のその声君のその顔
今君を知っているのは


笑みを浮かべ、ワトソンはホームズに手を伸ばした。
足を絡め、自ら誘う。


「ぼくだけ」


この男は

「はっ…なんだい?ワトソン?」
「あっ、ぃあっ!やぁ…ホームズ!」
「もちろん」
耳に囁かれた声に、深すぎる律動に、歓喜の声が響き渡る。
身体を大きく震わせ、ワトソンのモノから白濁が飛び散った。
あわせるように、吐き出されたホームズの欲を飲み込む。

そうして、ゆるりと力を抜いた。
はぁはぁと息を整え、声をだす。

「ホームズ、すきだよ」
「もちろんわかってるよ、ワトソン君」
「さっき言えなかったからさ」
「私はもちろんって言ったよ」
「それでも、ちゃんと言いたかったんだ」
ワトソンからキスをする。すぐに深いキスを、ホームズがしてくれる。
灯る何かに笑みが浮かぶ。
また、悦楽が始まる。
傷の手当てをしなくてはならないのに。
霞む頭でワトソンは考え、諦めた。
くすくすと笑い、手を伸ばす。


今、そしてこれからも。
この男を独占したい。